2007-01-01から1年間の記事一覧

昨日、どうやったらチャンスの時に全力を尽くせるのかということに悩んでいたが、今日その答えが出たような気がする。 思えば、今までチャンスだというときに何もできなかったというように昨日書いたが、果たしてそうだっただろうか。 今までチャンスすらこ…

今日、たまたま帰りの電車で知り合いと会った。 彼女はナレーターだが、所属事務所がつぶれたりなどいろいろと苦労しているようだ。 「夢がかなう前が一番楽しいですね、どうしようかなと考えたりするときが。その夢が実現しはじめて進みだすと悩むことばか…

すべての場面が芸術です

今回の公演の準備のひとつとして、ピーター・グリーナウェイの「ZOO」を観る。 ヒントは音楽です。 今回の公演、「タイタス・アンドロニカス」のためになんだか変な映画ばかり観ている気がする。 「サテリコン」も相当変だった。 妻を白鳥との交通事故で亡く…

「タイタス・アンドロニカス」は諸事情により劇場となる川崎ファクトローが使えず、昨日今日と参宮橋のレインボースタジオで稽古しております。 少々狭いですが、川崎ファクトリーでは袖でスタンバイしていると、その間の稽古が見えなかったりするんですね。…

役がなくなる

今、死んでしまいたいほどの絶望感に襲われている。 今回もっともやりたかった「タイタス・アンドロニカス」の道化役をできなくなった。 なんだろう。 状況からいって降ろされたという言葉は正しくないのかもしれない。 私はたぶん、できなくて自ら降りたの…

排除された否定を抱きしめたい

今日は稽古が休み。 部屋を片付けていると9月に上演した若手自主公演「アンダンテ」の台本が山のように出現。 「夢」とどうにもならない「現実」と苦闘した日々を思い出す。 自分の、他の人のプラスな部分もマイナスな部分も懸命に見つめて描きたかった。 …

ブログをお休みしてすみません。 今週は稽古場に泊り込んだりすることが多かったので、申し訳ないです。 昨夜は明け方の5時まで「タイタス」出演者とあれやこれや語り合っていました。 なごやかに語り合っていましたとも。 もっとしっかりやれと檄を飛ばさ…

いやあ、稽古後の電車はものすごい混み具合でした。 片足で立って、つり革を持ちながら腹筋で体を支えるというとんでもない体勢で長時間。 座っている人は、ほとんど何かのテキストを持っていました。 電車で何かの勉強をしている人は実に多いです。 励まさ…

研究センターの先生でタイタス役の菊地さんによく言われるのは周囲の人の芝居で主役またはそれに準ずる人のステイタスが決まってくるということです。 だから、主役より周りの人のほうが難しい。 たとえば、今回一番最初にタイタス軍に生贄として殺されるア…

昨夜は勝木さんと劇中に登場する人間のあれを川崎ファクトリーの台所で作りました。 食べられる赤いあれを入れると結構あれっぽくなります。 ちなみに、さっき偶然テレビをつけたら「人間の五感で味覚はわずか1パーセントしかない」と言っていました。 だか…

「タイタス・アンドロニカス」の稽古もいよいよラストの場面へ。 復讐につぐ復讐の最後はどんな形で終わるのか。 主役の二人の死に方はちょっとユーモラス? あれは食べられるのか?! 川崎ファクトリーならではのあれが出現?!するかも・・・ 美しい音楽が…

芝居に来てくれなきゃいたずらするよ

昨日、家の近くでハロウインの行事をやっている子供たちを見ました。 大人も魔女の帽子をかぶり、のりのりです。 外国人の女性も混じっていたので、英語教室の生徒かもしれません。 お菓子やさんの前で「トリック オア トリット」(だっけ)と思いっきり日本…

川崎ファクトリーはどのように使ってもいいとのことで、出演者で大改造しました。 板やら垂木やらを、何度も移動させ、高いところに登り・・・あんなところから登場!というびっくり!をお届けします。

今日は、主人公タイタスの二人の息子がアーロンの姦計にはまり、穴に落ちる場面の稽古。 二人は皇帝の弟殺しの嫌疑をかけられ、死刑になる。 最初に読んだとき「穴」ってそんな、リアリティないよ・・・と思ったが、「穴」自体が実は女性器を暗示していると…

「残酷」と「生」

ピーター・グリーナウエイ監督の「コックと泥棒、その妻と愛人」を観る。 レストランを舞台に、「食」「性」「暴力」をグロテスクなほどの色鮮やかな世界で描かれている。 その世界観は「タイタス・アンドロニカス」に共通している。 復讐にも人肉が使用され…

今日は美術家の方も来て下さり、「タイタス・アンドロニカス」がどんどん具体的な舞台になっていきました。 本物のあれやあれも使います。 舞台は、ある都市の有名なあれに似た雰囲気になりそうです。 稽古場でどんどん作って試す、ということができるのが今…

昨日、ブログを書かなかったのは「タイタス・アンドロニカス」の稽古場でもあり劇場でもある川崎ファクトリーに泊まっていたのです。 稽古のため、帰れなくなった者が数名。 ちょっとした合宿状態でした。 布団、シャワーも完備。和室もあり、素晴らしい環境…

タイタスは絶望の最中にあった。 息子二人は殺人の罪を着せられ、拘束中。 ただ一人の娘ラヴィニアは強姦され、無残な姿で彼の前に姿を現す。 そんな馬鹿な・・・というくらい次から次へとタイタスの身に不幸が訪れる。 そんな彼の前に現れるのは狂気か悪夢…

話していることを本当にそう思っているのか? 台詞に書かれている言葉を、浅はかにもついそのままその言葉どおり表現しがちになる。 そのたびに、一歩立ち止まらなければならない。 「タイタス・アンドロニカス」には残忍な行為をする人物が数多く登場する。…

映画版メイキング「タイタス」

映画「タイタス」の監督、ジュリー・テイモアさんのインタビューを観る。 映画「タイタス」は残酷ながらも、実に芸術的で美しい。 最初に、「ユーモア」という言葉を幾度か語られていた。 シェイクスピアの原作には残酷ながらも「ユーモア」が描かれている。…

はい、深呼吸

今日の出かける前の出来事。 家をでようとして「あ、チラシ持って行くの忘れた」(会う人にチラシを渡す約束をしていました) ここで玄関に戻る。 そして、再び出ようとして「あ、鍵忘れた」 再び玄関に戻る。 またまた出ようとして「あ、財布忘れた」 やっ…

今日は、次回上演をやる川崎ファクトリーが素晴らしい芸術空間に変貌した瞬間を目の当たりにしました。 阿部一徳さんの一人芝居「ぼくは747を食べてる人を知っています」のゲネプロが行われました。 ボンバードラミさんの歌とピアノ、越智恭彦さんのベー…

いろいろな人に「タイタス・アンドロニカス」の宣伝をしているが、思いのほか評判がいい。 当初、「残酷な物語は嫌だ」「劇場が遠く行きにくい場所だ」というふうに言われるのではないかと懸念があった。 しかし、物語も案外「面白そう!」という反応が返っ…

ASCの舞台ではひざまづいたりすることが多いので、稽古中はバレーボール用の膝サポーターをつけています。 これが、思いのほか良い。 膝が温まると体全体がぽかぽかと温まってくる。 健康にもお勧めです。 さて、「タイタス・アンドロニカス」今日は初めて客…

今日は客演の男性陣も混ざって「タイタス・アンドロニカス」読み合わせと解釈。 演出の彩乃木さんは「わくわくする解釈を見つけよう」と言われる。 「この人はたぶん半分くらいこう思っていて、でも、おそらくこっちの気持ちもあってだからなんとなくこう思…

今日は午前中は菊地先生の研究センターのレッスン。 もちろん、タイタスづくし。 作品の解釈を進める 「タイタス〜」の主人公、ほか主要人物のほとんどは戦争の中で生きてきた人々だ。 常に生と死を身近に感じている。 その危機感、思いをどれほど汲み取れる…

休日のあせり

以前一緒に芝居の勉強をしたことがある人からメールが来た。 なんでも、ある海外ドラマの吹き替えのレギュラーをやるらしい。 最近、かつての同期の仲間から似たような案内が次々と届く。 ああ、みんながんばってるなあ。 次々とかつての同期が出世していく…

「タイタス・アンドロニカス」の初日の稽古場にあった大きな書道作品が外に展示されているというので、稽古の始まる前に見に行った。 工場のある場所の広い壁にぽつんとひとつ展示されていた。 まだまだこれからほかの作品も展示していくという。 いつか、広…

昨日は、研究生メンバーで彩乃木さんと阪口さんの誕生日をお祝いしました。 阪口姉さんは一昨日が誕生日だったらしいですが。 イチゴのついたショートケーキを稽古場の真ん中に置いて、ハッピー・バースデーを歌いました。 定番の光景ですが、楽しい。 誕生…

 プレリハ二日目。

まだまだ二日目だというのに、もうくたくただ。 ご飯を食べているとき、お箸を持ったまま眠れそうだ。 「タイタス・アンドロニカス」は残酷、暴力にあふれている。 暴力、殺人、陵辱・・・人間の持っている隠された感情をあらんかぎり表現する。 そのことが…