昨日、ブログを書かなかったのは「タイタス・アンドロニカス」の稽古場でもあり劇場でもある川崎ファクトリーに泊まっていたのです。
 稽古のため、帰れなくなった者が数名。
 ちょっとした合宿状態でした。

 布団、シャワーも完備。和室もあり、素晴らしい環境です。
 
 川崎ファクトリーの事務所の方々は夜遅くまで働いておられます。
 なんと夜中にオーナーの渡辺氏とお話できました。


 川崎ファクトリーには、グランドピアノとアップライトのピアノの2台があります!
 どちらももらいものだそうです。
 グランドピアノは、ピアノを弾く者にとってはあこがれです。
 音大生は必須だそうです。ちなみに、まともに買うと約1000万円します。
 欲しい!!!!!!
 
 
 音楽に造詣の深い渡辺氏になんとジャズピアノの弾き方を教わりました。
「3分で教えられますよ」
 で始まり、「この音とこの音の組み合わせで、この和音を中心に白鍵を押さえれば、ほら弾けますよ」
 ????!!!!!

音楽理論なんてバークレーという人が金儲けのために作ったんですよ。もともと理論なんてないんです。そのとおりに弾いたらよくバーで誰もが弾いているつまんないジャズしか弾けませんよ」
 
 
 私は、クラシックピアノを幼少の頃に教わり、楽譜どおりに弾かないと怖い先生に怒られるという指導を受けてきました。
 きれいな和音を、きちんと弾くことからなかなか逃れられません。

「音楽は人を楽しませるためにある、という考え方から抜け出した人がよくここに来て面白いピアノを弾くんです」
 いいなあ。
 本当に、楽しく好きに弾いていいんだ。
 いい意味での心地よいゆるさ・・・
 
 
 阿部一徳氏の朗読会のときにも、ピアノとベースの方が演奏しておられました。
 なんと、ゲネと千秋楽とでまったく音楽の構成を変えられたそうです。
 すごい。 
 私なんか楽譜をみないと弾けない。
 しかも、その楽譜を何度も何度も練習して・・・という世界です。
 あっという間に様々な可能性を見つけられるのが本当にうらやましい。

 ああ、でも、自分にもいつかそんなことができるようになるかもしれない。
 もっともっといろいろな意味で自由になることができたら・・・

 川崎ファクトリーにいると、芝居と同時に音楽も教わることができそうです。