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今日は美術家の方も来て下さり、「タイタス・アンドロニカス」がどんどん具体的な舞台になっていきました。
本物のあれやあれも使います。
舞台は、ある都市の有名なあれに似た雰囲気になりそうです。
稽古場でどんどん作って試す、ということができるのが今回一番の強みです。
お楽しみに。
なかなか「場の空気を読めない」ということに悩んでいたら、ある小説に「空気は読む」ものではなく「吸う」ものだ、と書いてあって少し楽になった。
そうだよ、吸っていればいいのだ。
呼吸は心を落ち着かせる。
ところで、最近の少年犯罪は「恐喝」が極端に減っていると、ニュースでやっていた。
恐喝するというのは、いじめとはいえ人と関わらないとできない。
コミュニケーションを極端に嫌う若者たちは、レジのかごをそのまま持って行く「かごダッシュ」のような犯罪のほうがやりやすいらしい。
犯罪すら人と関われない。
さんざん芝居は「人との関わり」だと言われている。
毎日のように言われる。
毎日のようにブログに書いている気がする。
そこにいる人とどれだけ関わっていくか。
コミュニケーションが希薄な現代、もしかしてどんどん芝居のできる人が減っているのだろうか。
そんな時代だからこそ、関わらなければ、伝えなければ・・・
それにしても、毎日、長い時間をかけて稽古場に通っている。
長時間、稽古場で過ごしている。
辛いこともたくさんある。
人生の長い時間を費やしているのに、なぜあんな台詞しか言えないのか。
こういう思いが伝えたい!!というのがあっても、実際はその半分にしか満たないことしかできない。
ああ、悔しい。
これはこういうことだ、と演出家に説明されるのがさらに悔しい。
それを伝えようと思ってやったのに。
伝えるためには「思い」のことだけ考えればいい、というわけではなく、台詞、動き、相手役、等様々なことを考えねばならない。
伝えたい思いがある。
明日こそ伝えたい。