昨日、どうやったらチャンスの時に全力を尽くせるのかということに悩んでいたが、今日その答えが出たような気がする。
 思えば、今までチャンスだというときに何もできなかったというように昨日書いたが、果たしてそうだっただろうか。
 今までチャンスすらこなかった、いや、来ても分らなかった。
 そもそも、芝居のことでチャンスなどあったのだろうか。
 チャンスといってもせいぜい、くだらない男とのラブチャンスを逃したくらいではなかっただろうか。
 ならば、チャンスが来るというできごとがあった、ということで今までより一ランク運気があがっている。
 しかも、それを逃したことに気づいたということでまた一ランク上である。
 さらに、あなた今逃しましたよ、と教えてくれる人がいることでもう一ランク今までより上である。

 
 つまり、今までより自分はずっと運がよくなっているということだ。
 また、チャンスは逃したからといって、まず「次のチャンスは百年後だ、もう死んでるよ」などと考えて絶望しないことである。
 もしかしたら、明日いや、一秒後に再びチャンスが来るかもしれない。
 そのときは、もうそれがチャンスだということが分るようになっているのだから絶対逃さない。

 とまあ、このように非常に前向きに考えることがチャンスを逃さない、そして全力を尽くす方法だ。
 なんか自己啓発の本みたいだが・・・

 さらに、加えるのなら絶望的なときほど積極的に人と関わることなのかもしれない。
 そうしたら、今日、チャンス逃しましたよ、とかこれはチャンスだから逃さないほうがいい、とか教えてくれる人が現れる。
 自分では気づけなかったチャンスが客観的に気づけるようになる。

 今日も飲み会に行ったおかげで、いろいろな人に教えてもらった。
 自分自身が駄目でも人のことならよく分ったりする。
 

 「タイタス・アンドロニカス」は最後の返し稽古および、通し稽古をやった。
 タモーラと二人の息子が「復讐の女神」?!に変装してタイタス家にやってくる場面。
 二人の息子、カイロンとディミートリアスはものすごくシュールな場所にいます。
 3人の登場のしかたもシュール。
 お楽しみに。

 アーロン役の戸谷さんはものすごい運動能力で魅せてくれます。
 女性なら、いや男性でも絶対惚れます。
 悪の権化のようなアーロンが、自分の子供が生まれたことによってどう変わるのか。
 是非、劇場でお楽しみください。