今日は、次回上演をやる川崎ファクトリーが素晴らしい芸術空間に変貌した瞬間を目の当たりにしました。
 阿部一徳さんの一人芝居「ぼくは747を食べてる人を知っています」のゲネプロが行われました。
 ボンバードラミさんの歌とピアノ、越智恭彦さんのベースとのセッション。
 目だった舞台セットがあったわけではありません。
 しかし、そこには確実にアメリカの小さな田舎町がありました。
 そして、「至高の愛」がありました。


 10月6(土)、7(日)は川崎ファクトリー、9(火)は西荻窪の@cafe Kanonで行われます。
 素晴らしいです。
 絶対お勧めです。
 詳しくはこちらのホームページで。
 http://members3.jcom.home.ne.jp/a.ka/T1.htm
 
 不思議な題名ですが、やっぱり不思議でシュールな話です。
 「至高の愛の物語だ」というところで始まるのですが、いや、もうこの愛の形が変。
 好きな人に振り向いてもらいたいがために、飛行機を食べちゃうのだから。
 しかし、こんなありえないような話なのに・・・泣けます。

 阿部一徳さんの朗読はもうすごい。
 飽きさせない話術。
 次から次へといろいろな人になりきる技術。
 何もないところから物語を立ち上げる力。
 ああ・・・


 終演後、阿部さんは出来る限り「シンプル」にしてお客様の想像力をかきたてたいとおっしゃっていました。
 博物館などでも公演をされたことがあるそうです。
 どんな場所でも、「語る」ことでそこを物語り空間にできる「朗読」はすごい。
 終了後は、「アート・セッション・かわさき」のレセプションが行われ、工場の壁に飾られた「書」を書かれた書道家の方など様々な芸術家の方がいらっしゃいました。
 「川崎ファクトリー」には芸術が集まる磁場を感じます。
 ここで「タイタス・アンドロニカス」をやるのが本当に楽しみです。