グラディエーター
ビデオで「グラディエーター」を観る。
2000年にアカデミー賞をとり、随分話題になったが、なぜかまだ観ていなかった。
そして、非常に映画館で観なかったことを後悔した。
古代ローマが目の前に現れたかのような円形闘技場の迫力!
ラッセル・クロウをはじめとする剣闘シーンの迫力!
甘い部分のひとつもないストーリー展開も良かった。
紀元180年から192年のコンモドウス帝の古代ローマの時代の話なので、紀元前44年の「ジュリアス・シーザー」の頃より随分後だ。
しかし、シーザーがいまだ大きな影響力を持って人々から忘れられずにいることが、台詞のはしばしで語られている。
「CG世界遺産古代ローマ」によると、円形闘技場・コロッセオには5万人から7万人収容できたという。
ちなみに入場料は無料。
剣闘士のほとんどが奴隷出身で、剣闘は命をかけた勝負をする。
ある考古学者が剣闘士の生存率を調べた結果、100試合で殺されたのは剣を交えた200名中19名だという。
負けても正々堂々と戦ったとみなされたものは許されることが多かったようだ。
少々以外な感じがする。
しかし、血なまぐさいものであることに変わりはない。
剣闘士は経験を積み、生き残ることによって認められれば、奴隷解放の証、ルディスを授り市民として自由に生活できる。
しかし、多くのものが自由な生活になじめず、再び剣闘養成所の門を叩いたという。
映画の「グラディエーター」では、皇帝自らが競技場で戦っている。
実際のコンモドウス帝も自らが剣闘士として闘技場に君臨したという。
殺戮ショーが娯楽であった時代。
つくづく現代と同じ感覚で考えてはいけない、と思う。