自分と向き合う

42.19 go!!―運痴女のフルマラソン挑戦記

42.19 go!!―運痴女のフルマラソン挑戦記

 この本は、学生時代マラソン大会で「どべ」を走っていた著者が、マラソン漫画を描くためにコーチにつき、合宿、トレイルラン、ヨガ等を経験しながらみごとフルマラソンを完走するまでのエッセイ漫画である。

 初のハーフマラソンではリタイヤバスに乗るはめになったり、1年たっても記録がまったく伸びなかったりとリアルな体験談が漫画で綴られている。
 著者がものすごい運動音痴ということで、大変共感しやすかった。
 また、章ごとにマラソンに向けてのコーチのアドバイスも載っていて参考になる。

  
 著者は、本番のフルマラソンを三週間後にひかえたハーフマラソンで、もっとできたはずなのに「こんなはずじゃない自分」と出会う。
 そのときに「現実を知ってこそ対策が立てられるんだ」とアドバイスをされる。
 マラソンは「自分を知るおもしろさ」があるのだ、と。


 普段、ごまかしごまかしつきあってる「自分」。
 ああ・・・
 しかし、マラソンではごまかしようがない。
 だって、現実にこんなに辛くしんどいのだもん。
 まだまだこんなところなのに、というところで。
 現実に、タイムが前より落ちていたりするのに否が応でも向き合わねばならない。
 ああ・・・練習不足でした、すみません、と自分に言わねばならない。
 しかし、それでどうするか、そこからが勝負のしどころだ。
 なかなか夏や秋はマラソン大会がないので、今のうちに力をつけて冬の大会に備えよう。

 
 とは言ったものの、私は公演が終わってから病気になったりなんやかんやであまり練習ができていない。
 ああ、忙しい・・・あれ?ジムに行かないうちにいつの間にか一週間経っている!!という毎日だ。
 どうしよう・・・

 ちょとづつでも、今できる精一杯のことをやってがんばるしかないのだ。