ゴールまで行けました。
石垣島フルマラソン、完走しました！！！
ちょっと手元に資料がないのですが、タイムは５時間３６分で完走しただいたい８００人中６９０番台だったように記憶しています。ちなみに制限時間は６時間でありました。
模擬テストなら、ちょっと落ち込む順位ではありますが、全国の体育会系が集まってきているのです。しかも、沖縄は体育のレベルが非常に高いのです。
フルマラソン初挑戦で、初完走に胸をはりたいと思います。
心配していた天気は幸いなことに雲りで、雨も降らず風もそれほど強くなく、マラソンにはちょうどいい気候でした。
天気も味方してくれました。
驚いたのはとにかく応援がすごい。スタートから１５キロくらいまでは、割と民家やお店、老人ホーム等が続く道で、お年寄り、子供たちを中心に本当に熱心な応援をもらいました。
民族楽器？の太鼓を叩いての賑やかな応援です。
おばあさんが、この８００人を超えるランナー、ひとりひとりに「がんばって」と心のこもった応援の言葉をしてくれるのです。
本当の自分のおばあちゃんに応援されているような気持ちになりました。
また、給水ポイントのみならず、そこかしこで黒砂糖をもらいました。
最初のほうは、いちいちもらっていて、口の中が荒れてしまいました。
小さい女の子が「はい」と渡してくれると、つい受け取ってしまいます。
いやあ、しかし辛かった。
特に、３０キロを超えたあたり。
えらいもんで前回ハーフで走った２１キロくらいまでは、結構余裕がありました。
あれ？こんな短い距離にぴいぴい言ってたの？てなもんです。
走る前は天上人の走る距離だと思っていたのに・・・
車でコースを回ったときは上り坂が多くて大変だ、と思っていたのですが、上りがあれば下りがあるというものです。
（多分人生も。）
１５キロあたりでさとうきび畑を横目に下り坂をさあっと下っていくときは本当に気持ちよかった。（でもちょっとトイレには困りました）
海が見えたり、赤い屋根の独特の民家が並んでいたり、牛、ヤギもたくさんいて風景が楽しかったです。空はずっと曇り空でしたが。
ビルがないので空の位置が低く感じられました。
しかし、気持ちいい風景に反して、どんどん足が重くなっていきました。
すぐ前をいかにも運動苦手そうな立派な体格の女の子が走っていたので、勝手にライバル視していたのですが、追いつけず・・・
そもそも３０キロのあたりというのは、肉体的にはさることながら、「ああ、後１０キロ以上ある」と考えてしまうので精神的に辛くなります。
もし、「やった！後１０キロだ」というふうに考え方を変えられれば、これほどまでに辛くはならないように思います。
おそらく、私はまだまだ練習不足で自分の体が持ってる能力が信じられないのです。
プロとなると、また違うかもしれませんが、人間多くの人の持ってる潜在能力はそれほど変わらないのかも、と考えました。
私は幼い頃からの刷り込みで「人より運動神経が悪い」と思っていますが、もっと練習して気の持ちようが変われば、希望が持てるかも・・・
あまりの辛さに泣きそうになりましたが、３５キロを過ぎた時点で今まで体験したことのない力が体の奥から「むにょり」とわいてきました。
突然、今まで走ったことのないような信じられないスピードで走れるようになったのです。
「おいおい、まだ７キロ以上あるよ」と思うのですが、それでも足は止まりませんでした。
そこから、一気に突っ走っていけたように思います。
しかし、ようやく競技場に着いた、と思ったら距離の関係でその周りを走り、また入り口まで折り返さなければならない、という苦行が待ち受けていました。
これはかなり辛かった・・・
後少しと思ったら、すかされる・・・
上り坂だったので、多くの人がもう歩いていました。
最後の難所でしたが、何とか走りつづけました。
そして、ゴール。
ゴール間近では「何とか県からお越しの何とかさん、もうすぐゴールです。がんばってください」と全員に対して一人づつアナウンスしてくれます。
自分の名前を呼ばれたときはちょっと恥ずかしかったですが、見ず知らずの女の人が「大西さん、がんばって」と声援を送ってくれたのがうれしかったです。
私より後にゴールした男性がでんぐり返りをして、到着。「そんなことをする余裕があるならもっと早くゴールできたのではないでしょうか」とアナウンスの人に突っ込まれていました。
実にアットホームな感じです。
木でできた完走記念メダルをもらいました。
一生の宝物です。
到着したとき、電話の向こうで彩乃木さんと日野さんが待っていてくれました。（そうなんです。実はレッスン日でありました）
待っいてくれる人がいるのは本当にうれしかったです。
だから、がんばれたのだと思います。
ありがとうございます。
私の石垣島フルマラソンはこんなふうでした。
４２．１９５キロも走れる体を持っていたことに驚きです。
練習のときは３０キロが限界でした。手を抜いていたのか・・・まだまだ自分に甘い！
明日無事に飛行機に乗れることを祈るばかりです。
