だから、鉛の箱なんだってば

 今日、「ハンサムスーツ」という映画の試写会に行った。

 
 ものすごくぶさいくな主人公が(塚地武雄)がハンサムになれるスーツ(谷原章介)を手に入れる、というストーリー。
 人間の外見と中身を題材にしたこういう話は、なんとなく最後にどうなるのか予測がつく。
 そして、大体そういうラストを迎える。


 「ヴェニスの商人」でも、ヒーローのバッサーニオが金、銀、鉛の箱からみごと、外観に惑わされずに鉛を選び愛するポーシャを手に入れる。

 しかし、何度こういう話を聞いても「そうか、人間にとって大切なのは外見ではない、中身だ」と新鮮な気持ちで受け取り、感銘を受ける。
 
 ようするに、何回聞いてもよく分かってないのかもしれない。
 どうしても、外見に左右され、周りの情報に流されたりする。
 それで、またこういう話が出てきて、ああ、そうそうと思う。

 
 分かってるんだけどなあ・・・正解は鉛の箱だって。
 知ってても、違う箱を選ぶのは、なんでかなあ。