東京マラソンに応募した、という話をすると、「あ、私も」という人が、結構、周囲にいる。
 え?そんなに体育会系だったっけと思う人も、応募している。

 
 確か、小中学校の頃は「マラソン大好き」なんて生徒は誰もいなかった気がする。
 高校生くらいでクラスに一人くらい「マラソンに目覚めた」なんて人がいたが、ごく少数派だった。
 私は京都の二条城の近くの小学校に通っていた。
 二条城の周りは大変マラソンコースに適している。
 お堀が見え、お城が見え、贅沢な景観だが、小学校の頃はそんな景観を味わう余裕など微塵もなかった。
 私だけでなく、みんな大体そうだった。
 しんどいだけやん、と思っていた。


 しかし、大人になるとやりたくなるのはなぜか。
 私も実家に帰ったときは両親と二条城の周りを走っている。

 
 みんな自分の限界に挑戦したい、そして、自分を超えたいのだろう。
 だから抽選の倍率が上がるんだ!などと思いつつも、なんだかそういう人が周囲たくさんいるのがうれしい。
  
 みんなに、自分に負けないぞ。