下浚い〜リハーサルと呼ばないで〜

 今日は日舞の下浚いの日でした。
 本格的に長唄とあわせたり、鬘(かつら)や衣装をつけて稽古をします。
 いや、私は鬘はつけたりしませんが・・・
 私は主に、長唄の録音係。
 デッキのボタンをぷちっと押す大役です。


 日舞といってもいろいろあり、蝶々の模型のようなものを持って真剣に踊ったり、台詞のあるものもあります。
 台詞はなんだか反則のような気がします。
 年配の方が「あんみつ姫」のような豪勢でかわいらしい衣装を着ていたりすると、なんかいいなあと思います。
 
 それにしても、ゆったりと長唄が流れていて舞の舞われている世界は本当に別世界です。
 こんな世界もあるのかと思うくらい時間の流れが違います。
 ゆったり加減がとても心地よいのです。
 「スタート」という言葉を使ったら怒られた、という話を聞きました。
 この世界では英語は禁止のようです。
  
  
 ちなみにお太鼓結びですが、もたもたと衣装を着ていると、どこからともなく着付けのプロの方が現われて、みごとに着付けをしていただけました。
 ありがたや。


 たまに、浴衣で外を歩いていて着崩れたりすると、魔法のように着付けのプロのおばさんが現われて直してくれます。
 美しく着物を着ていない人を見ると、いてもたってもいられなくなるでしょう。
  

 でも、やっぱり自分で着られるようになりたい、もっとこれから着物に挑戦しようと思います。
 え?踊りのほうはどうだったかって?
 それは本番を見てもらわなきゃ・・・がんばろ・・・