究極の残酷から美へ・・・

 「タイタス・アンドロニカス」のチラシのあいさつ文が発表される。http://d.hatena.ne.jp/ayanogi/20070916/p1
 代表の「究極の残酷を探求しそれを「美」に至るまで昇華させ、人間の尊厳を問う。」という言葉を読んで思い出したのが、江戸川乱歩の「芋虫」という小説だ。
 戦争のため、手足を失い胴体だけの「芋虫」のような体になってしまった夫。
 ことごとくの器官を失ったが動物的な情欲だけはいっそう敏感になっている。
 そんな夫を妻は、責めさいなみいたぶり続けることで愉悦を感じる。
 

 妻は夫をいたぶり続ける日々を過ごすほど、デブデブ肥え太っていく・・・
 なぜか親近感・・・

 
 この小説はとてつもなく残酷なのに、なぜかとてつもなく美しい。
 さらに、ユーモアすら感じる。
 読んだときに、何か胸の奥でぞくぞくと湧き上がってくる狂気じみた快感を感じる。
 
 さて、「タイタス・アンドロニカス」の舞台はどうなるか?!