月の子供

 「月の子供」という芝居を観る。
 秦建日子作、演出。(「アンフェア」や「ドラゴン桜」などテレビドラマも数多く手がけている人です)
 出演は三倉茉奈三倉佳奈風間トオル、春田純一、円城寺あや伊藤裕子宮地真緒、林康文、他

 結構、テレビドラマでお馴染みの面々が続々出演。
 場所は本多劇場だが、あの広い劇場が満員。
 ロビーには有名人からの花が植物園のように所狭しとずらりずらりずらり・・・

 そして、総勢60名でダンス、ダンス、ダンス・・・
 結構、美人が多かった。
 
 しかし、内容は正直大変大変大変、分かりにくい。
 満員電車に乗れない場面が何度も出てくる。
 並んでも乗れない。
 大変だ。
 作者は、よほど満員電車に悩まされてきたのだろうなあ、と思わされる。


 ファンタジックな作品と紹介されていたが・・・
 なんか、どう説明していいのやら・・・
 展開も???
 台詞も意味不明な言葉が何度も何度も出てくる。
 例えば、
 「プッシュプッシュプルプル」
 人生、押しても駄目なら引いてみろ。
 あ、これは分かるか。
 
  
 私は、起承転結をまったく無視したものや、一般大衆には到底受け入れてもらえなさそうな作品は割と好きだ。
 映画も単館上演作品が大好き。
 でも、この作品は???

 マナカナちゃんは良かった。
 ドラマの「ふたりっ子」を観ていたので、大きくなったなあと感慨にふける。
 この二人が主役の少年の役。
 元気!でも、とっても繊細な感じがよく出ていたと思う。

 
 大勢のダンスシーンは、はたして本当に必要なのだろうか?
 作者の世界全開なんだろうなあ・・・と思うが・・・
 劇場は満員なので、好きな人は多いのだろうか。
 結構、メジャーな出演者で、大きな劇場でこれほどわけの分からない作品・・・
 どうなんでしょう?
 作者の世界観を理解する人が、こっそり観にいくというほうが相応しいのでは・・・という気がした。