師走の町を彷徨う・・・
あけましておめでとうございます。
正月だ!といっても私はアルバイトを続け、普段と変わらぬ生活を続けています。
いや、人手不足のため普段より忙しいかも・・・
「正月なのに大変だね」
とお客様に声をかけられます。(コーヒーショップです)
いやいや、とんでもない。
近所のコンビニの店長(50代?男性)は夜明けから夕方まで一日も休まず働いています。
「後8年ぐらいこの生活を続ければ、年金生活が待っているんだよ」
と、うれしそうに話してくれました。
「お互いがんばりましょう」
と、夜明けや夕方に買い物に行くたびにエールを送りあっています。
互いに干渉し合わない都会の生活の中でこんな交流はうれしいです。
そういえば、12月末は大変でした。
友達が家に泊まりに来たのはいいんです。
私の方がアルバイトで家を出る時間が早かったので、「鍵をポストに入れておいて」と友達に言い残して出勤しました。
ところが、友達はあろうことか鍵を外からは取れない部屋の内側についているポストに入れて帰ってしまったのです。
昨夜、遅くまで話していたので眠いのに、家に入れない私・・・
スペアキーを持っている親に速達で鍵を送ってもらうことにしましたが・・・
でも、その日は行くところがない!
その友達の家に泊めてもらうことにしたのですが、アルバイトが終わるのが夜の10時30分だといいます。
私は早朝から午後勤務なので時刻は現在午後3時・・・
さて、この時間をどうする!?
眠いし。
友達の家は渋谷から近いと聞いていたので、渋谷の町へ行くことに。
どうせなら、文化的な生活をしようと「スーパーエッシャー展」を観にいきました。
「だまし絵」で有名とのことですが・・・
なんかぐりんぐりんした生き物が無数に飛び交ってたり、魚がうにうにしていたり、建物が奇妙に膨らんでいたり。
ものすごい人気で、すごい人!ひとつの作品に何十分もかけて見ているので、列が進まない。
寝不足で気持ち悪くなって、すぐに出てきてしまいました。
それでも、まだ時間があったので映画を観ました。
レイトショーで「気球クラブ、その後」という作品です。
園子温監督。
深水元基、川村ゆきえ、長谷川朝晴、永作博美出演。
予備知識ゼロで行ったのですが、なかなか面白かったです。
気球クラブという文字通り気球を飛ばすサークルで知り合った仲間たち。
リーダーが事故で死んだことで数年後再開するが・・・
という青春ストーリー。
気球なんてどうでも良かったという迷える若者、主人公の二郎(深水元基)、リーダー村上(長谷川朝晴)の恋人美津子(永作博美)に魅かれていく。
村上の気球に対する想いがすごい。
常に気球のことしか語らず頭の中は24時間気球のことばかりで、いい人だけどちょっと変なキャラクターが強烈。
大好き。
それにしても、美津子の色っぽいこと。
仕草の全てが厭世的でエロイ!
それにしても、気球を飛ばすシーンはもちろんあるけど、ほとんど飲み騒いでいるだけのような・・・
それが、ちょっとなあ・・・
でも、気球クラブはこれで解散だ、と言って、けじめをつけるため全員が互いの携帯番号を消す場面は良かった。
それくらい潔い人間関係もありだと思う。
そんなこんなで眠い中、師走の忙しい町をうろうろしていました。
町の中でどこかで、眠れる場所はないかとたまに真剣に思います。
鍵は次の日の昼無事に届いてました。