役者魂!展開に関係のないつっこみ

 ドラマ「役者魂!」第一話の感想。
 シェイクスピアばかりやっている気難しい大物俳優、本能寺(藤田まこと)。
 彼に振り回されるマネージャー、瞳美(松たかこ)。
 
 シェイクスピア=難しい、なんかすごい役者がやる劇、みたいな一般的な認識が前面的に出ていてちょっと複雑。
 私もASCに出会う前まではそうだったかも・・・

 例えば、ゲネ(?)で「われらを覆っていた不満の冬も・・・」(「リチャード三世」の冒頭)の台詞をものすごいゆっくり言っていた。
 瞳美らに「明日の朝までに(芝居が)終わるかしら」と心配されていた。
 
 
 こういうドラマだから、舞台づくりの裏側が見られるのではと思って観たが、そのあたりはドラマの進行に合わせて割と都合よく描かれているようだ。
 ただ、瞳美が最初に担当していたドラマで売れっ子の若手俳優(男)が「舞台がやりたい、本当の演技が勉強したい」と言っているのがちょっと面白かった。
 私の知っている声優さんや、主にテレビに出ている俳優さんはみんなそう言ってます。
 
 
 本能寺がセットの色が気に入らないから塗り替え、彼の熱意を理解した瞳美や他の人が手伝う場面は、私は少々複雑な気持ちになった。
 舞台のセットの色は美術の人がその色合いを出すのに大変な苦労をしている。
 私は、そういう人が苦心して色合いを出す現場を見たことがある。
(無論、誰でも塗ればできる簡単なものもあるが)
 多分、知識があるであろう本能寺がやるならともかく、瞳美のような素人が簡単に手を出していいものか。
 
 なんか、変に知識があるだけに変なところに嘴をはさみたくなるのは、悪い傾向かしらん。

 
 「人生余計なものは手に入れないことだ、例えばこの人は・・・」
 というようなナレーションが入り、宝くじが当たったのに何に使っていいか分からず3億円分の万札で全部千羽鶴を折り、結果居場所がなくなりベランダで寝る羽目になった人の話、等がちょこちょこと挿入されるのがおもしろかった。
 
 役者の生き方、というより、人と人との関わりから生まれる人間ドラマに焦点が当てられていくような展開になっていくのだろう。
 本能寺の子供だと言い張る子供も二人出てきて・・・
 正直、この展開はそんなに興味をそそられなかったが。
 それなりに楽しめるドラマにはなっていきそうな感じです。



 最近、疲れ気味と思って、思い切ってマッサージを受けたら、なんだかさらにダメージを受けてしまった。
 背中が痛くて起き上がれない状態に!
 マッサージも考え物ですね。