ここは変だ

 ううん。誰か「ここは変だ」とか思わなかったのだろうか・・・
 そんなことを考えさせるような、ある舞台を観にいった。

 例えば、街中で人を探すとき、その人の名前を大声で呼びながら探すだろうか。
 あの前振りはなんだったの?
 あの登場人物はまったくストーリーに絡んでないけど?
 なんだったの?
 

 で、最後「結局何をやりたかったのだろう?」
 と思ったが、どこかで聞いたことのある言葉だ。

 
 あ、私が芝居をやったときに言われた言葉だ。
 そのときは一生懸命だったのに、後になってみるとものすごく恥ずかしい。
 夢中になっていると変なことをやっていても気づけない。
 本当に一生懸命やっていると、何も見えなくなってしまう。
「客観性」というものが失われてしまう。

 恐ろしい。


 大変なときほど冷静にならないと、とは思うのだが・・・

 
 勝木さんのブログにもあるように研究センターの帰り、有志でカラオケに行った。
 「暗い歌を歌う会」とあるが、私はいつも歌っている歌を歌を歌っただけだ。
 は!いつも歌う歌が暗いのか。
 中森明菜の「難破船」は私の十八番です。
 これを歌っているからといって、失恋したとか落ち込んでいるわけではないのです。
 この前はバッハやら、ベートーヴェンやら言っていたがモーニング娘。も好きだった時期があり、よく歌う。
(今はどうなっているのやら、よく分からないが。)
 中でも「シャボン玉」は好きな曲だ。
 「全ての恋はシャボン玉」と消えてしまう恋を力強く歌う。
 
 しかし、なんとも切ないと思うのがこの歌詞。 
 「この世の中に生活する(くらす)女の子で 私のランキング 何位だろうか?」
 好きな人にとって特別の存在でありたい。
 しかし、どれほどの思いを伝えようとおかまいなしに携帯電話に反応する男を見て、自分は彼にとっては凡百といる女の一人にすぎないことを知る。
 人は望んだことが手に入らなかったときに成長する。
 こうして、少女は大人になっていくのだ・・・
 
 ううん、切ない。