彼と向き合う

 想像以上に大変なことになっている。
 真面目にしばらくどこかに行ってしまいたいくらいの心境だ。
 今の自分の正直な気持ちを彼に話した。
 その際、「あなたのことをブログに書いた」という部分は避けて通れなかった。
 実は書いているとき、「彼は見ていない」という前提のもと書いていた。
 まだ、引越ししたてで、プロバイダーと契約していないと言っていたこともあった。
 ただ、書いた後、「これ、彼が見たらどう思うだろう」と考えた。
 見られる前に消そうか、いや、しかし、こういう気持ちがあることも事実だし・・・
 と悩んでいたことは事実だ。
 
 
 話し合っているとき、「ブログを読んでみないと自分の気持ちはなんともいえない」と言われた。
 話してしまった以上、そして、全世界に発信されることが前提の「ブログ」に書いてしまった以上、彼が読むことは止められないと思った。


 その感想がメールで返ってきたが、私の想像以上に「こたえる」部分が多かったようだ。
 ものすごく傷ついたようだ。
 私が面白がってギャグで書いてしまったようなところでさえ、つっかかってしまったらしい。

 
 自分の文章で人を傷つけることになるとは。
 これでも、考えて書いてはいるつもりだ。
 しかし、本当の気持ちを書きたいときには、どうすればいいか。
 本当の気持ちを書いたら、そのつもりはなくても誰かを傷つけてしまうことになるとしたら、どうすればいいか。
 それは書かないほうがいいのか。
 しかし、本当の気持ちを書かないで、ごまかしはしたくない。
 だが、「書く」ということに関して、自分はあまりにも覚悟が足りなかったのではないか。

 これからどうやって書いていけばいいのだろう。
 
 話し合う際、「相当、傷つけるかもしれない。互いにつらい時間になることは避けられない。
 その覚悟ができたら、知らせてくれ」
 と言われた。

 逃げたい。
 もう、どこか知らない世界に行ってしまいたい。
 自分のしてしまったことの重さに耐え切れず、吐きそうだ。


 互いの時間が現在週に一度くらいしか合わせられない状況なので、いつ話し合えるのか分からない。
 忙しい時にややこしい問題を持ってきてしまった。
 これも、私の「思いやり」がなかったのだろうか。
 

 ただ、会ってさえいればそれだけで楽しかったのに。
 それだけでは駄目だと思った気持ちもあるが、それだけでも良かったというのも
 本当だ。

 せめて、彼の舞台の本番が終わるまで待つべきだったのだろうか。

 してしまったことは仕方がない。
 再び、話し合える機会を心静かに待つしかない。
 
 しかし、今のはっきりしない状態はなんとも気持ち悪くてしようがない。