尺には尺を

 昨日、「尺には尺を」の青年劇場の公演を観てきた。
 ASCと台詞は同じなのにまったく違うお芝居を観ているようで楽しかった。
 特に、アンジェロは、新人若手議員のようだった。
 スーツ姿だったので余計そう見えたのかもしれない。
 新人議員が身の丈以上の職務を任されて・・・という風に見えて新鮮だった。
 
 ウイーンの町の場面には常に多くの町の人々(みんな貧しい)がいた。
 ただ、そんなににぎやかなのに全体的に暗い印象。そして、薄暗い照明、セット。
 喜劇というより問題劇だから?
 
 ASCよりもカットが少なく、それもまた新鮮。
 
 途中ちょっと長いな、と思う部分もあったけど、観終わった後はとても充実した感じ。
 本当にシェイクスピアはいかようにもできて、面白いなと感じた。

 

 今日は、以前、一緒に演劇の勉強をしていた人々に会った。
 いつも集まるメンバーだが、一人来てない。
 何ゆえ?
 と思うと、なんとバイト先で出会った彼氏が非常に彼女を束縛するのだそう。
 今日の集まりも「行くな」と止められたらしい。
 そんなやつ別れてしまえ。
 なんてね。ははは。


 みんなあまり変わってないなあ、と思ったがよく考えたら、前に会ってから3ヶ月くらいしか経ってない。
 いや、それ以前にお互いのイメージがもうできあがってしまっているのだろう。
 今日は、以前より素敵になった自分を・・・と思って行ったが・・・
 多分、変わってないように見えたんだろうな、私。
 でも、あのころよりは何かから解き放たれた感じがする。
 正直、あのころに戻りたいとは思わない。
 でも、あのころ抱えていた問題をクリアできたかな?
 ううん。
 昔の自分が「未来に抱いていた自分」を再確認するうえでも、みんなと会えて良かったと思う。
 まだまだ全然理想に追いついていないが・・・

 それぞれ、いろいろあるにしても、みんな元気でがんばっているようだ。
 それが分かって何よりだ。
 お互いが元気でいることが、何よりの互いへのエールなのだから。