役に立つ

 役に立つってどういうことだろう、と最近考える。
 私の友達は歴史書や古文書を読むのが好きだ。
 妙齢の女性にしては結構、渋い趣味だ。
 しかし、仕事ということに関してはまったく役に立たず、世間の目も厳しいので、資格などの専門書を読んだほうがいいのかと考えてるらしい。


 やはり、仕事になる資格の勉強などが世の役に立てるのだろうか。
 仕事にすれば、何より自分の収入源になる。

 
 しかし、たとえば私はピアノを習っているが、ピアノ講師など仕事につなげるのはものすごく大変だ。
 音大を目指すところから始めなければならない。
 役に立てるのは大変だ。
 
 
 「ケイコとマナブ」(お稽古事などの情報誌)を見ていると、役に立つ資格の勉強情報が目白押しだ。
 すぐに役立つ資格の勉強、すぐにお仕事につながる資格の勉強・・・
 しかし、自分の興味、やりたいことは全然別のところにあって・・・
 どうにもジレンマを抱えてしまう。