のうだま

のうだま―やる気の秘密

のうだま―やる気の秘密

 最近、脳の本に夢中です。
 脳の仕組みを知ると、今までの思い込みから解き放たれ、自由な世界に行けるような気がします。
 この本は、ほとんどかわいい絵の漫画で描かれているので、とても分りやすく読めました。

 
 この本に書かれているのは、いかに脳をだまして自分を「やる気」にさせるか、ということです。
 人間のやる気が働くときに動いているのは、脳の中の「淡蒼球」という部分で自分の意思では動かすことができないのです。
 そこで、周りを巻き込んでスイッチを入れることが重要です。
 そのスイッチが「体を動かす」「いつもと違うことをする」「ごほうびを与える」「なりきる」という4つです。


 主にどうやって脳をだますかということが書かれているのですが、それより何より、なるほどと思ったのは何でも続けようと思ったことがマンネリ化するのは当たり前だということです。
 たとえば、生まれて初めてコップを見たとして、そのときはものすごく感動しますがその後もいちいち感動していたら埒があかないということです。
 脳は一度見たものを当たり前のもものとして「馴化」(異なる環境に移された生物が、次第になれて、その環境に適応した性質を持つようになること)するのだそうです。
 だから、三日坊主は当たり前。
 それをどうコントロールするかというのが大切だということです。
 

 「あ、そろそろマンネリが来たな」と楽しめばいい、という考え方はなかなか衝撃的でした。
 一番いいのは、歯磨きのように習慣化することだそうです。
 
 
 なんだか、すぐに三日坊主になるのは、自分の怠け癖が悪いような気がしていましたが、脳の構造からすると、当たり前だったんですね。
 ちょっと気が楽になりました。
 夏休みのラジオ体操のように、ごほうびがもらえるからがんばる、のような楽しみ方を身に着ければ、ダイエットでも習い事でも続けられるように思えます。
 マンネリを楽しむ、さあ、どうやってコントロールしてやろうかな、と思うのは本当に面白い考え方だと感じました。