風を感じて

 「ヴェニスの商人」劇場入りして、仕込み、ゲネなども終わり、明日、本番を迎えます。
 劇場入りした日がもう、随分昔のことのように思います。
 まだ三日しか経っていませんが。

 
 呪われたように黒ペンキがどこにも売っていなかったり、思いがけず西荻窪に鳥の美味しいお弁当屋さんを見つけたり、超満員電車にミシンの入った重いスーツケースを持って無理やり乗りこんだりしたことを思い出します。(しかし、周りのお客さんは迷惑がるどころか、助けてくれました。本当にありがたいです。)
   
 
 劇場入りは、いつも非日常のお祭りのような気分になります。
 つい、些細なことでパニックになったりすることもありました。
  

 しかし、しかし、ついに明日本番です。
 
 もちろん、劇場と照明の力で稽古のときの何倍も楽しい舞台に仕上がっています。
 
 是非是非、皆様、お越しください。