トレイルランの完走

 先日、ちょっとお伝えしたように青梅のトレイルランに行ってきました。
 トレイルランとは、マラソンの山道版とでもいうべきでしょうか・・・
 15キロの部に参加してきました。
 30キロの部というのもあるのですが、こちらは、申し込み時にはもう定員いっぱいになっていました。

 
 8割くらいが男性です。
 いかにも、屈強そうな鍛えられた男たちがわさわさといます。
 男子トイレが混むという珍しい光景を見ました。


 それにしても、受付に行くまでがもう山道スタートです。
 すごい階段、上り坂。
 また、受付からスタート地点までが、また階段と上り坂。
 ここも距離に入れてくれないかな、と思いました。

 
 今回は負傷されている彩乃木さんは残念ながら不参加で、塾生では日野さんと私でした。
 
 
 しかし、結論から言うと、苦しかった。
 いつまでも終わらないだらだらと続く上り道。
 足場の悪い急な坂道。

 
 普通マラソンだったら、途中で棄権したい場合、バスなどに乗せていってもらえますが、山道だとそうはいきません。
 自力で歩いて戻らねばなりません。
 それならもうゴールまで前を向いて行くしかないでしょう。


 途中で降りられない人生と同じです。
 人生で辛いことがあっても、トレイルランをやっていると思えばいいのです。
 もう、戻れないのです。
 誰も助けてくれません。
 ひたすら、ゴールまで行くしかないのです。


 8キロばかり行ったところにある、垂直に見える山道。
 ロープをつたって登れと?!
 これを登れと?!
 まじで?!
 登れと?!
 本気で言ってる?!


 あまりの辛さに涙が・・・
 「ここが一番辛いところだからね、ここを超えたら、後は下りだけだからね」と係りの人に慰められ・・・
 何とか、登りましたよ。
 だって、また来た道を戻るわけにもいかないじゃないですか。
 というか、それも相当辛いし。


 途中で、みかん農園でみかんがもらえたり、普通に登山している人や犬?に応援してもらえたりしたのは良かったです。


 「楽しかった!」とすごい昔にゴールした日野さん・・・
 すまんのう、また、随分、待たせてしまった。
 日野さんは2時間を切ったようですが、私は、2時間50分くらいでゴールしました。

   
 いや、しかし、これ30キロとかにしなくて良かった。 
 15キロで、このありえない辛さ。
 上には上があるもので、50キロというトレイルランがあるらしいです。
 制限時間は12時間!!!
 ひょえええ!!!

 しかし、折り返し地点で出会ったトップを行くランナーたちは山道を全速力で走っておられました。
 ありえない速さ!
 同じ人間とは思えません。

 「歩く」とか「走る」とかの問題ではなく、私はほとんど「這って」ゴールに行きました。

 
 それでも、マラソンのときにも感じましたが、この山道を行くことのできる自分の体に感謝したいです。
 成人して随分経ちますが、それでもまだまだ、成長できるであろう、この体に感謝したいです。
   
 
 「ヴェニスの商人」の稽古の合間の、ちょっとハードな休日でした。