ヒトムスメとイジョーについて

  http://d.hatena.ne.jp/ayanogi/20090330/p1
 彩乃木さんのブログにコメントをくださった、nabechan様。

 
 私が昨年書いた、「ヒトムスメとイジョー」(http://homepage2.nifty.com/asc_web/ayanogijyuku/sakuhin.html)の戯曲に興味を持ってくださって大変うれしいです。
 これは、鹿児島県の戯曲コンクールに応募する際に書いたものです。
 鹿児島を舞台にしたもの、という規定のもと、鹿児島の民話を元にして書いてみようと思いました。

 
 民話は、いつもいじめられている弟といつもその弟を助ける姉が主人公ですが、結局は何もしないまま姉の労力のもと、幸せな結婚をします。
 読後のなんともいえないやりきれなさが、印象的でした。
 また、非常に残酷でもあります。
 姉は、弟を殺した(のちに姉が生き返らせる)寺子屋の子供たちを逆に全員、毒まんじゅうを食べるように仕向けます。
 何とかならなかったのだろうか、と思ったのもこの戯曲を書いた動機だったように思います。
 イジョーが生き返るときに歌う、「朝寝ぞしたる〜」の歌もまた不思議でした。
 これを、いじめられた弟のイジョーのことを思って、ヒトムスメが自分が何ができるかを模索するときに歌う歌にしました。
 

 舞台を現代にして、何とか弟のイジョー君が成長してくれないものか、復讐しか道がないのか、と考えました。
 
 この戯曲を書くにあたり、「あやのぎ塾」で、彩乃木さんや日野さんに本当に助けていただきました。
 まだまだ未熟な点は多々ありますが、おかげで弟のイジョー君も一歩前に進めたのではないかと思います。

 
 私も、何とか一歩づつ前に進もうと今、「ヴェニスの商人」の公演に取り組みながら、試行錯誤しております。
 公演が終わったら、また戯曲を書きたいと考えております。
 また、是非読んでいただけたらうれしいです。
 
 本当にありがとうございました。