私は京都です。

 「秘密のケンミンSHOW」(木曜21時〜)が面白い。
 毎週、各県の珍しい風習や食べ物などを紹介する番組。
 
 いつも面白いなあと思うのは、他の県の人にとっては珍しいようなことでも、その県の人は必ず「ええ?!うちだけなん?」と驚くところだ。
 「全国的にそうだ」と固く信じきっているところが面白い。
 たとえば先週だと、「静岡県民は豚足のことを「おもろ」と呼ぶ」など。


 私自身は京都から出てきて、東京では「京都」がこんなに「あこがれの場所」「歴史、伝統、高級感あふれる土地」「聖地」(は言い過ぎか)のように扱われていることに驚いた。
 雑誌では毎号のように特集され、京都出身だと言うと、ほうっと熱いため息をつかれる。
 「今度京都に行くけど、どこが面白いか教えて」と言われたことも一度や二度ではない。
 

 当たり前のように感じている風習が、一歩外に出るとまったく通じなくなる。
 この狭い日本の中でもそうなのだから、世界に出たらますますそうなのだろう。
 普段、当たり前と感じていること、様々な行動、風習、言葉にドラマを感じられるようになる。
 
  
 この番組を見終わった後は、扱われたそれぞれの県が非常に身近に感じる。
 自分の県への県民愛も深まり、同時に他県への興味が深まる。
 苦手だったあの土地も好きになれそうだ。