やるぞ! 「キーン」観劇
ほめられました。(http://d.hatena.ne.jp/ayanogi/20081014/p1)
何とか暗いトンネルを脱出しました。
思えば、今までは「与えられた課題」をクリアするのが精一杯の日々だったように思います。
そうしてクリアできずに落ち込む日々。
しかし、それは間違いでありました。
「これを見せてやる」と決めて、やる。
これからも、やるぞ。
市村正親さん主演の「キーン」を観てきました。
翻訳は早稲田大学でお会いした小田島恒志先生です。
そのときから、絶対観たい!と思っていました。
久々の豪華観劇です。
18〜19世紀イギリス、俳優キーンは、役を演じているのか自分自身なのか?、その混乱は当時の観客を巻き込み、そして、今現実に観ている私たち自身を巻き込んでいきます。
混乱、混乱、混乱。
え? 本当にキーンがおかしくなったのでは?
観ているうちに、本当にそんな錯覚が!!!!
驚きの舞台でした。
演出のウイリアム・オルドロイドさんいわく、(なんと29歳!)「人生自体がひとつの舞台ではないか。そもそも私たちも、人生では何らかの役を演じている。だから誰もが役者ではないか?」とパンフレットの言葉にあります。
まさに、シェイクスピア。
舞台でも多くのシェイクスピアの劇中劇や台詞が登場します。
劇中世界と絡め、さらに奥の意味が隠されていることに気づかされる場面が多数ありました。
その効果が素晴らしかったです。
カーテンコールで俳優は皆、普段の稽古着で登場します。
何とか伯爵夫人とか、何とか卿とかやってた人が、普通に出てきます。
面白かったです。
ああ、今まではお芝居だったんだな、でも、今、私も演じている最中なのか?
ああ、まだ混乱しています。
キーンのフアンだと言っておしかけてきた女、アン(須藤理彩さん)が良かったです。
真剣なところでもぱっぱらぱーと能天気に登場して、自分のペースにどんどん持って行く空気読めない存在ですが、好感度大です。
空気なんて読めなくていいんじゃないか、とまで思ってしまいました。