笑いあふれる舞台、ひたすらにやる
本日の研究センターは午前中、菊地先生のレッスンのみ。
「オセロー」の興奮もさめやらぬまま、もうさっそく次回の本公演について話し合いました。
予定としては「お気に召すまま」または「から騒ぎ」または「恋の骨折り損」。
まだまだ未定ではありますが、待望のコメディが上演されるはず?!
やるほうも、観ていただくお客様にも心から楽しんでいただけるものになれば・・・
個人的には「お気に召すまま」が面白そうだなあ、と思っていますが。
男装のロザリンドが大好きなオーランドーに、「恋人だと思ってくどいて」なんて言う場面はどきどきです。
様々な糸が絡み合い結局、カップルがたくさんできるラストまで戯曲を読み進めると、オーケストラを最後まで聴いた時のような重層感に包まれます。
その感動をそのまま舞台に乗せたい!
その前に9月の若手自主公演「アンダンテ」をよろしくお願いします。
「オセロー」が終わったばかりですが、もうさっそく稽古が始まります。
ASC若手のまた違った魅力がお届けできれば、と思います。
- 作者: 逢坂みえこ
- 出版社/メーカー: 集英社
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- メディア: コミック
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先日、所用があり大型書店に行ったのですが、演劇コーナーの一角が「落語本コーナー」にすっかり様変わりしていてびっくりしました。
今、ブームなのでしょうか。
私は恥ずかしながら勉強不足で落語にはそれほど詳しくはないのですが。
敬愛する漫画家、逢坂みえこさんの描く落語家の世界「たまちゃんハウス」を読みました。
落語家の父を持つ珠子の家が舞台。
年中落語があふれる家に嫌気がさしている珠子ですが、徐々に父や内弟子の落語に対する情熱に魅かれていきます。
内弟子たちの葛藤などが、ユーモアあふれるタッチで描かれています。
特に、不器用でなかなか芽が出ない内弟子の一人、春々の描かれ方には作者の愛情を感じます。
ある登場人物は彼のことをこんなふうに言います。
「やってもムダやと思うのに、がむしゃらにやる、ひたすらにやる。やり続けてだんだん「落語家」になってきやがった」
本当に芝居も一緒で芸の世界というのはみんな共通なんだなあ、と思います。
以前、何かの必要があり五代目古今亭志ん生さんの「淀五郎」をCDを聞いたことがあります。
笑えるのになぜか最後涙が止まらなくなりました。
落語は本当にすごい。
この機会にいろいろ聞いてみようと思います。