反省だけならサルでもできる

 あっという間に「オセロー4人チーム」が千秋楽を迎えた。
 われわれ「新人チーム」も明日が千秋楽。
 毎日気の抜けない日が続く。
「楽しみながら動き回ると時間のたつのが早い」(イアーゴー)
 

 彩乃木先生もおっしゃったが、この同じメンバーで芝居をすることは恐らく二度とないだろう。
 終わったら次の日からは、それぞれの生活が始まる。
 打ち上げが終われば、長い間会えなくなる人もいるだろう。
 この一瞬、一瞬の大切さが、忙しさにまぎれて気づけないでいる。
 その大切さにもう少し気づくことができれば、もっと「相手を見て」芝居ができるのではないだろうか。

 明日はもっともっと大切に演じたいと思う。
 一言一言相手にかけて、大切にしたい。
 大切にお客様に伝えたい。


 いろいろなお客様がいらっしゃる。
 学校の先生だった阪口さん(ブラバンショー)は毎日、昔の生徒たちに囲まれて「先生、先生」と言われている。
 「送る言葉」が聞こえてきそうだ。
 その光景を見ているだけで泣けてくる。

 
 よく「厳しい言葉」を下さる人が、本当に愛情のあるお客様だと言われるが・・・
 ありがたいことに、割と今回はそういうお客様に恵まれている。
 ううう・・・
 みんなありがとう。 
 毎回、公演が終わった後研究所で「今回の公演の反省と今後の課題」を発表する。
 今回頭の中で考えているだけでも多すぎて、超大作になりそうだ。
 一人で30分くらいかかりそうな勢いだ。

 
 ありがたいことに、自主公演「アンダンテ」のチラシがかなりの注目を集めている。 
 「楽しみだよ、絶対行く」と言う言葉をお客様より、もう幾度となくいただいている。
 前回、「ジュリアス・シーザー」で客演して頂いたシーザー役の瀬川さんにも「行くよ」と言われてうれしいけどプレッシャー!
 
 
 それにしても、しみじみ、今回の公演ではみんなそれぞれ本当に成長しているなあ・・・と感じる。
 私は相変わらず、ものすごい基礎的なことで苦労しているが・・・。 
 後一日、置いていかれないようにがんばろう。