今日は「オセロー」のちらしに必要なある大きな物を取りに、朝早くから劇団の倉庫へ・・・
 研究生メンバーで、わいわいと大きな筒状のものを持って歩く姿は異様でした。
 そういえば、ゴールデンウイークだったんですね。
 道理で電車がいつもよりは混んでない・・・
 
 オセローの菊地さんとイアーゴーの彩乃木さんのテンプテーションシーンは面白い。
 面白いなんて言うと「お客さんで見てるんじゃない!」と言われるかもしれないが、本当面白い。


 美しい妻を娶ったばかりの幸福なオセローの考え方が、彼を憎むイアーゴーの言葉により180度変えられてしまう。
 そして、悲劇がはじまる・・・


 この場面は研究センターのレッスンでもやったので、どうやろうかさんざん悩んだ・・・あげく・・・うわあ、思い出したくない。
 当たり前だがお二人は自分がやったのと全然違う。
 一回一回、稽古のたびに変えてベストな状態を探っていらっしゃる。
 毎回違うテンプテーションシーンが見られるのだ。
「これでいいんだ」
 と思った瞬間もう駄目になっている、と彩乃木さんはおっしゃる。
 稽古を返すたびに「これでいいのか?」と疑問を持ちながらやることが必要だ、と。
 お二人の稽古を見るたびにちょっと自分でもやってみたい気になるのだが・・・どうして、なかなか・・・
 
 
 ところで「テンプテーションアイランド」というたぶんアメリカの番組を観たことがある。
 ちょっとうろ覚えなんだが・・・
 自分たちの愛はどんな誘惑にもゆるがないという自信のある数組のカップルがそれぞれ別の島に行く。
 男の側には大勢の美女が、女の側には大勢の美男が待っている。
 彼らはその誘惑に耐えられるのか・・・みたいなドキュメンタリー番組だった。
 なんのためにそんなことをするのかさっぱり分からない。
 自分たち二人が仲がいいのなら、それでいいじゃないか。
 わざわざ波をあらだてに行く必要もあるまいに。
 刺激が欲しいのだろうか?
 あまりにも理解に苦しむ。
 はい、「オセロー」とは全然関係ない話です。