占い師に会う

 先日、街中である事情で用事と用事の間に、結構な、でも何かするには中途半端な空き時間ができてしまい一体この時間をどうしようと思っていた。
 そこにふと占い師の姿が目に止まった。
 何か運命を感じ、でも、どうしようかと思ったが結局並ぶことにした。
 常に行列ができる有名な人らしい。

 順番が回ってきて、さっそく見てもらう。
 なんだか目の焦点が全くあわないおじさんだった。
 手相を見て「貴方の性格は、意思は強いが自分の世界を作ってしまう。情が深く・・・」
 早口でなんか一方的にいろいろ言われる。何がなんだか分からない。
 恋愛を見るのが得意なのか、恋愛のことばかり言われる。
「相手が50の時、あなたが100、これでは駄目」
 ???
「もっと自分から出会う場所に出向かなければ駄目。待っているだけでは駄目。
 自分が好きになる人でなく、好きになってくれる人が良い。
 第一印象でいいと思うのは勘違い。会っているうちに徐々に好意を持つのが良い」
 つまり、一目ぼれは駄目ということですか?
 ジュリエットなのに。
「仕事は33歳のときにチャンスが巡ってくる」
 おお、それは楽しみだ。
「あなた落ち込むと長い。それが駄目。落ち込んでも次の日すっきりできる方法を考える。これが幸運の近道」
 おっしゃるとおりですが・・・それは占い?

  
 結局、占い師に会ったのは運命だったのでしょうか?
 「3月15日に用心せよ」
 など恐ろしいことを言われずにはすんだが・・・
 なんだか釈然としない。
 それとも、今日言われたことが後になってああ!と思うのだろうか。
 占いってこういうものなの???