運命の扉
前にも書いたように今、戯曲を書いている。
想像以上に大変な作業だ。
書いていると不安になるので「運命の扉」という本をときたま開いている。
適当なページをぱっと開くと「進むべき道への答えがみつかる」ありがたいお言葉が書いてある。
例えばこんな具合。
「目玉焼きは、白身が向かって左に広がりました。
不安は黒雲のように広がり、あなたの心を暗くさせるでしょう。
でもそれはあなたの意思ひとつで吹き飛ばすことができます。」
てな具合です。
自転車キンクリートの飯島早苗さんは「絢爛とか爛漫とか」という戯曲のあとがきで、全然書けなくてミイラとかゾンビとかになって書いたと書かれていた。
こんなにおもしろい本を書ける人がミイラとかゾンビとかになっているのだ。
私は何になったら書けるのだろう。
読んだ人は、「え、あんなんで?」と思われるかもしれないが、書いた後は何かが抜けたような気がする。
こういうときは、霊がとりつきやすいらしい。
気をつけないと!